2011年04月30日

○「インディアン・サマー騒動記」(沢村浩輔)

「インディアン・サマー騒動記」(沢村浩輔)(東京創元社、2011年3月)

インディアン・サマー騒動記 (ミステリ・フロンティア) [単行本] / 沢村 浩輔 (著); 東京創元社 (刊)

超常現象としか思えないような謎を、さらりと見事に解き明かす大学生・佐倉。彼とその友人たちが立ち向かう謎解きの日々を7編に収録。
前半の3 編(「夜の床屋」、「空飛ぶ絨毯」、「ドッペルゲンガーを探しにいこう」)は、まさに彼らの人物紹介を兼ねた、どちらかといえば軽量級の物語。でも、「夜の床屋」は2007年の「ミステリーズ!新人賞」受賞作だ(後に「夜の床屋」と改題)。

後半に用意された4編はひと味違うもの。
東京創元社の主宰する「ミステリーズ!新人賞」最終候補作(2006年)となった「『眠り姫』を売る男」を核に据えた書き下ろし連作(「葡萄荘のミラージュT」、「葡萄荘のミラージュU」、「『眠り姫』を売る男」、「エピローグ」)は、見事に構想を広げたスケールの大きい作品へと変身。読み応えのあるシリーズとなっている。


北陸を舞台にした物語が英国へ飛び、一転違う話になるかと思いきや、冒頭の三作も含めて見事に絡み合う物語になる。最初から構想されたものか、後付けで物語を創作したものか、その秘密を知りたくなる出来。


ラベル:沢村浩輔
posted by Peperoni at 19:07| Comment(0) | ○おすすめ(読みがいのある本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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